シングルマザーは児童扶養手当の手続きを忘れずに

シングルで子育てをしている家庭は、近年珍しいことではなくなりました。
周りにシングルの家庭も増えたのではないでしょうか。
こちらをご覧になっているということは、ご本人がシングルマザーなのかもしれませんね。
2015年1月の厚生労働省の統計によれば、約3人に1人が離婚をしているという結果。
詳しい数字はまた改めてご紹介するとして、別れるカップルが多いということは、子どもがいない場合の離婚はさておき、シングルマザーもそれだけ多いということ。
これだけ離婚するカップルが多いというのに、日本はシングルマザーにやさしい社会とは言い難い。シングルマザーに限ったことではなく、母親が子育てしながら仕事をするには、まだまだ障害は多いように個人的には思います。
シングルマザーが利用できる手当にはどんなものがあるのでしょう?
まずは、シングルマザーが受給することのできる『児童扶養手当』について、わかりやすく解説します。大事なことなのでしっかり確認してみてください。
シングルマザーがもらえる児童扶養手当って?
そもそも、児童扶養手当とは…?
シングルの家庭で受給できる手当のメインともいえる手当です。
児童手当にも種類がありますが、シングルの家庭で受けられる代表格の手当が児童扶養手当。シングルマザーの頼りともいえる母子手当のこと。
児童扶養手当は地方自治体から支給される手当。父母が離婚などしたために、父または母の一方からしか養育を受けられない児童に支給されます。
所得に応じて、月額4万円支給される場合もあるのでしっかり申請しておきたい。
ちなみに22年8月より父子家庭にも手当が支給されるようになりました。
手当はいつから支給されるのか、また、いくら支給されるのか気になるところではないでしょうか。
児童扶養手当は受給資格があっても、申請の手続きをしないと手当をうけることができません。18歳まで受給できるので、必ず申請をして手当を受けましょう!!
手当を受けられるのは誰?
児童扶養手当は、18歳以下のつぎに当てはまる児童を養育している養育者に支払われるものとされています。
この場合の養育者は母親、養育者には所得制限(収入とは少し違う)がありますよ。
- 父母が離婚をした場合
- 父または母が死亡した場合
- 父または母が一定程度の障害の状態にある場合
- 父母ともに生死不明である場合、その他これに準ずる場合
- 婚姻によらずに生まれた児童
手続きしないともらえない
これ大事!! 児童扶養手当を受けるには、必ず手続きが必要です。待っているだけではもらえません。
分からないから、面倒だからと言って何もしないともらえないので注意!!
手続きは難しいものではありません。つぎの書類を用意して、市区役所または町村役場で書類を書いて申請すればOK。
- 戸籍謄本または戸籍抄本、世帯すべての住民票(市区役所、役場でとれる)
- 健康保険証・年金手帳
- 預金通帳、印鑑
市町村役場の窓口に『児童扶養手当認定請求書』があるのでこれに記入して請求します。
どうですか、難しくないでしょう?
戸籍謄本・戸籍抄本は市区町村の戸籍係で請求、1通につき450円の手数料がかかります。住民票も同じく市区町村役場や出張所などで請求できます。こちらは約300円。
書類をそろえるのはちょっと面倒かもしれませんが、所得によっては月40,000円もらえるシングルマザーもいるので、忘れずに申請しましょう。
状況によって必要書類は異なる場合があります。事前に確認しておけばムダがはぶけますよ。
手当はいつからもらえる?
児童扶養手当は、認定されると翌月分からの計算となります。翌月分から計算でも支給される月は決まっているので注意!!
12月(8月~11月分)、8月(4月~7月分)、4月(12月~3月分)が支給月、書類に不備があればその分支給は遅れることにもなるので、不備なく揃えましょう。4月分まとめて、指定の銀行口座に振り込まれます。
お子さんが18歳になってからの3月31まで手当の受給資格がありますよ。
シングルマザーの家庭にとって児童扶養手当がどれだけ重要な手当なのかがおわかりいただけたでしょうか。